天然の杉柾を厳選し、人間国宝の漆芸家の箱物を手がける指物の名工が手がける贅沢な本格的指物工芸の厨子仏壇です。 一本の釘も使わず、曲線の部分のつなぎは、一本の杉板を指しつないでおります。 丸い曲線と仕上げは手削りの鉋で丁寧に行われ、年月によるくるいのこない緻密な作りは、まさに日本指物の技術の極みといえます。扉を開けると雲をイメージした形の天蓋があります。この雲文様の柔らかな曲線が厨子のフォルムを美しく引き立てています。 扉中央の丸い飾り金具は、銅手打ちに蒔き地漆でモダンに仕上げました。
白木の仕上げは、繊細で緻密な天然の杉の木目が、自然のつやで浮かびあがり、心が洗われるような美しさです。
フォルムの中心のラインは、月光をイメージしてデザインされた、現代のインテリア空間のモダンなアクセントとなる、シャープで美しい祈りの箱です。天然杉の柾目を用いた本指物に、黒蒔き地漆塗りでラインがほどこされています。
黒蒔き地漆塗りは、地の粉(焼成した珪藻土)と漆だけで塗りこむ蒔き地技法を数回重ね、ざらつき感を残した、手触りと風合いのある漆工芸の技術です。
中をあけると、ひし形の雷文の天蓋があります。繊細で緻密な天然の杉の木目が、自然のつやで浮かびあがり、すっきりとした美しさです。